時代をつむぐ、物語をつむぐ、素材屋
Gallup
潤いのある暮らし
「衣・食・住」という言葉、それは毎日を快適に、心地よく過ごして行く為に、衣食住全てに関心を持ち、生きていくことが大切であると思う。
本当に豊かな暮らしは、衣食住が足りている事だけでなく、生きている事を楽しめる「潤いのある暮らし」なのではないかと思う。
潤いのある暮らしは芸術・文化・教養などいろいろな知識に触れ合い、自分に関心のあるものを皆好んでいく。
今の時代、色々なことが発達し先進国として日本は進んでいる。
こうなってしまった以上、前に進むことしかない。もう後戻りすることはできない。衣食住にまつわるもの全てがそうだ。
古き良きものを大切にしながら、現代の風にそっと乗るような素材屋さんをご紹介します。
R129の秘密基地
神奈川県は北に進みR129沿に大きな倉庫街がある。
その一角にショールームとして2003年にオープンした『Gallup』
アメリカを中心とし世界中の木材や家具を輸入している。
大きな倉庫の中に入ると、まるでアメリカのどこかにいるような空気。
何から見ようかと迷いながらワクワクする方も多いはず。
ここには面白い木材やパーツの宝庫!古き良きものが好きな人にはたまらない秘密基地だ。
Gallupでは古い扉、木材、家具、パーツなどを取り扱っている。その数は無数であり、年数ももちろん様々だ。学校の扉、ボーリング場の床、いつの時代の木材や家具かわからないものも多く、見ているだけで色々な事を空想しタイムスリップしたような感覚に陥る。ここへ来ると夢が膨らみ、ついつい一日中いてしまいそうな空間。週末は特にお客様が多く、日本全国より訪れるという。
幅広い層に支持され、ギャラップスタッフと共にイメージを形にするモノづくりを創造している。
クリエイターにはぜひ訪れて頂きたい!ここから溢れる古きものからインスピレーションを受ける人も多いはずだ。
入り口に入ると目に飛び込んでくるのはピカピカに光るエアーストリーム!
中の家具も付いて販売。素敵なアンティーク家具と内装にはGALLUPのセンスが光ります。
カラフルで味のある扉たち。お部屋のポイントにもなる、実は重要なパーツ
つむいでいく家具とパーツ
人がつくる化学反応
アンティークへの捉え方は、歴史なのかゴミなのかという解釈に分かれるが、
その良さを理解し大切に使ってくれる人の元へ行くのが理想なのだと思う。
古いものには沢山の物語があり、家具も家も人から人へと時代をつむぎ、物語をつむいでいく。人と人が作り出す化学反応は家具や素材を、また新たな空気で輝かす事ができる。欧米ではアンティークの家具や住居を大切にする習慣がある。もちろん、日本のように災害国ではないので、良い状態を保ったまま残されているという事もある。欧米ではフリーマーケットやブロカントが至る所で開かれ、週末になると朝からコーヒー片手に家族や恋人と訪れ、人から人へと物語がつむがれて行く場所がある。その習慣が私もたまらなく好きで、海外へ行くと一番心を弾ませてしまう。ここGallupも同じ気持ちになれる空間だ。
何が置いてあるかもわからない、どんなものが海を越えて船に乗って辿り着くのか、その経緯を考えることも楽しくなる。
そんな感覚でこの倉庫街にある、ある意味時代の美術館であるGallupに訪れて欲しい!素敵な家具や素材に出会えるはず。
時代が変化すると共に、今私たちが大切なのは『時代をつむいでいく』こと。
その国々の素晴らしい伝統的な技術を忘れないように。