日本古来の茶の湯文化のように、コーヒーを味わう。
BICYCLE COFFEE TOKYO
朝のルーティン。
目が覚めるとまず、
今日はどのコーヒーを飲もうか。
どのコーヒー豆を挽こうか。
朝の気分で豆のチョイスをする。その日の天候にチョイスは大きく左右される。
日差しが強く、太陽が差し込む日は酸味の強い南米やアフリカの豆。
どんより曇りな日、雨や雪が降る予報なら深煎りされたアジア圏の豆。
コーヒーが無い人生など考えられない。
最近のお気に入りは、バイシクルコーヒーのゲイシャ種。
コーヒーにそこそこ興味がある人ならゲイシャ種の存在はご存じではないだろうか。
希少性の高い最高級品種の豆。
バイシクルコーヒーのそれは、浅く焙煎されており、ジャスミンやアールグレイといったお茶を思わせる香り高いコーヒー。
口にする瞬間に『ああ美味いなぁ』と声が出てしまう。そんな味。
BICYCLE COFFEE TOKYO
バイシクルコーヒーは、2009年サンフランシスコ ベイエリアで創業されたブランド。
兄弟3人といとこと友人の合計5人によって設立された小規模なコーヒーカンパニー。
「We roast quality coffee grown by sustainable farms and deliver it by bicycle」をコンセプトに、フェアトレードされた最高品質のサステイナブルコーヒーを自家焙煎し、自転車で取引先にデリバリーしているロースタリー。
日本ではサンウエストというアウトドアブランドを中心に取り扱いを行う商社が運用しており、2013年から東京支部としてBICYCLE COFFEE TOKYOをオープンさせ、日々フレッシュなコーヒーを販売している。
吉祥寺でのBICYCLE COFFEEとの出会い
サンウエストが以前に取り扱っていたメッセンジャーバックブランドPOP UP STOREを吉祥寺で行っていた際に、BICYCLE COFFEEの本国スタッフが来場し「コーヒー販売してもいいか?」と突然やってきたのが出会いの始まり。とのこと。
本国が発するコンセプト同様、日本も同じ豆種を使用し自ら焙煎、自転車を足にして可能な範囲でコーヒーを運ぶ日々。
2013年のオープンから東京都葛飾区金町がBICYCLE COFFEE TOKYOの拠点であり焙煎所である。
焙煎士であり、デリバリーも行う成田氏曰く『いまは1番遠い場所は五反田駅。Far Yeast Tokyo Brewery & Grillというお店です。』
金町から五反田。距離にしておおよそ25km。
デリバリー場所はそこの1箇所ではなく、配達がおわれば焙煎所がある金町に戻る。走行距離はとても長い。
デリバリーは週に一回だというが、週一だとしてもしんどい。
真夏、真冬ならさらにハード。
「Far Yeast Brewing」とのコラボによるコーヒービール。
前述した「五反田のFar Yeast Tokyo Brewery & Grill」は、日本のクラフトビールメーカー「Far Yeast Brewing」が運営する飲食店。
この店舗ではBICYCLE COFFEE TOKYOとのコラボビールも限定生産の上で販売が行われている。
「Far Yeast Brewing」とのコラボは、2017年にスタート。
以後毎年恒例となり、今年で6年目を迎え2022年2月24日からは6回目のコラボビールをリリース販売。
コーヒー豆「ゲイシャ」が使用されたゴールデンエール。
「ゲイシャ」の特徴をより良く引き出すために、コーヒー豆の煎り具合や挽き具合、添加量、そしてベースとなるビール選定の細部に至るまで徹底的にこだわって作られているという。
一般的なコーヒービールは「ポーター」「スタウト」などの黒ビールが主流だが、今作はゴールデンエールというスタイルで作られている。
ベースとなるビールは「Far Yeast 東京ブロンド」というホップが効いた華やかなビールを使用。
Far Yeast Bicycle Geisha Golden Aleとして、2022年2月24日(木)より一般発売。
公式オンラインストアでは2月22日(火)13時〜予約販売受付を開始中。
「BICYCLE COFFEE TOKYO」店舗でも販売されるとのこと。
オンラインストアでも販売が行われるのでライフスタイこだわりのあるSUNtoPARK TOKYOの読者にぜひお試しいただきたいビールである。
購入はこちら : https://faryeast.stores.jp/
ゆっくりと時間を掛けてコーヒーをのむ。
日本古来の茶の湯文化のように。
「宅配業者を使えば、次の日には豆が届く時代。だからそうすればもっと楽することが出来る。でも、自転車で運ぶ事ができる距離のみを自分たちの営業エリアとして展開することにこだわっています。」
簡潔化され、合理化され、クイックレスポンスが求められる。「コンビニで100円払い、ボタンを押せば出てくるコーヒー」のように。
だけど、その対極として「自分で豆を手で挽き、ゆっくりとコーヒーを抽出させる」そういう世の中もあっていい。
丁寧にゆっくりと。時間を堪能する。ぼーっとしながら何かに浸る。そんなコーヒーの時間があってもいいじゃないか。
「時間を堪能することって凄く大事なこと。日本人って本来そういう人種だったと思うんです。古来の茶の湯文化ってそんな感じだったような気がします。」
効率的とは真逆なスタイル。皆さんにも関心を持っていただけれたら。