二人の夢をのせた都会のオアシス、コーヒーとサンドイッチのお店
CAMELBACK
都会のオアシス
日本最先端となるシティータウン渋谷。
渋谷こそコーヒー激戦区。スクランブル交差点をすぎ、松濤方面の高級住宅街に入る。大都会でありながら、どこか昔懐かしいレトロな商店街。ここは大人のおしゃれグルメエリア。
神山町、宇田川町、富ヶ谷エリアを奥渋谷と呼ぶ。
渋谷の中心街には軒並みにデパートや飲食店が立ち並ぶが、どこの飲食店に入るのか悩んだり、ゆっくり落ち着いて食事をするところは少ない。奥渋谷は近年、おしゃれなカフェやレストランが次々とオープンし、その話題は海外旅行客にも広まり『渋谷のこんな奥に何故たくさんの外国人?』と思うほどだ。
ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、パリなどのおしゃれシティも中心街からちょっと外れた所に、知る人ぞ知る穴場でホットな場所がある。奥渋谷こそ、まさにその都会のオアシスなのだ。
この激戦区に2店舗のお店を構える、
コーヒースタンド“CAMELBACK”は2014年にオープンした。
バリスタは元商社マン
元商社の営業マン鈴木さんと、アリゾナで寿司職人をしていた成瀬さんという、高校の同級生同士が立ち上げた、ちょっと面白いコーヒースタンドとサンドイッチのお店。
コーヒーを担当するのは鈴木さん。サンドイッチを担当するのは成瀬さん。お二人のタイプは違うが、温かく熱い心を持った素敵なお二人。コーヒーはブラジルの深入り豆を使用し、CAMELBACKオリジナルを試行錯誤して作り上げた。
人の手がしっかりとかかっていながらも、リーズナブルな一杯がとても魅力的。常連客も小学生から90歳のお年寄りまでと幅も広い。
コーヒーは人それぞれのタイミングで飲む飲み物。
一日の中のスイッチになれて、ルーティーンしてちょっと立ち寄ってくれることが嬉しい。
コーヒーは生活の一部なのだと鈴木さんは言う。
コーヒーを飲みながら生まれるコミュニティがあり、何か価値のあるスペースになる。コーヒーには特別な魅力がある。
料理の仕掛け人は元寿司職人
一方、サンドイッチを手がける、アメリカはアリゾナで寿司職人をしていた成瀬さん。サンドイッチ文化は欧米、日本でも主流の食べ物。
欧米のサンドイッチはお肉を加工したハムやソーセージに、エネルギーとなる炭水化物のパンに挟んで食べる。
お寿司も魚を塩漬けし、すし飯と一緒にいただく。
サンドイッチもお寿司も実は似ている食べ物。
お寿司の主役はお米、サンドイッチの主役はパン。
日本ではかつて、衣・食・住の割合が大きかった。
生きるために食べる、食べるために生きる。
食べることにもっと必死だったと成瀬さんは言う。
簡単に食べ物が手に入る世の中になってしまい、
そのありがたみや大切さを失われつつある現代。
成瀬さんは日本に帰国し、東京で和食の有名店である磯はんで修行し、日本人の味覚をアメリカという場所でサンドイッチ屋をオープンしようとしていた。そんな時、高校の同級生である鈴木さんと再会し『CAMELBACK』をオープンさせた。成瀬さんが料理人として、修行した中で一番苦労したことは、玉子焼き作り。
修行を重ねに重ねた甲斐もあり、成瀬さんの作る玉子焼きは焦げ目ひとつない黄金色の玉子焼きだ。
玉子焼きに取りかかる時は、火の前に何時間もたつという職人技。
その美しい玉子焼きを柔らかく、一口で頬張れるパンに挟む。
その名も『すしやの玉子サンド2』
口に入れた瞬間、想像もつかない味が口の中にふわ〜っと広がる。
ラム酒の入った様な洋風な味。発酵バターをパンに塗り、丁寧に作り上げた玉子焼きの味付けが、絶妙な味わいとなっている。
コーヒーだけではなく、シャンパンやワインのおつまみにも合うような味わい。
一方、『パルマ産生ハムと大葉、ゆずとバターの香り』のサンドイッチは、代々木上原にあるカタネベーカリーさんの、固めのバゲットに挟み、バリバリと頂く。食感と香りを楽しむサンドイッチ。
バターを塗ったバゲットに、大葉、生ハム、最後に柚子をおろし香りづけさせる。柚子の香りは、あっさりとしていて、大葉との相性も良く、とても日本らしい食材を使い、気品あるサンドイッチ。
オーナー二人の夢をのせたお店、ぜひこだわりの一品を召し上がれ!