飲んだら恋をするクラフトビール
VANAVASA Craft Beer+Gallery
エコロジーとクラフトビール天国
近年、「環境問題」について意識を持つ人が多くなりマイボトルやマイバッグは携帯電話と同じくらい持つ人が世界的に増えた。
環境問題に力を入れていることで知られるアメリカのオレゴン州にあるポートランドは、クラフトビールの街としても人気を誇る。
良質な水と大自然に恵まれたこの街には約80近くものブルワリーがあり、街の至る所でビール片手に盛り上がるビールラバーも多い。
ビールを量り売りする文化もこの街には定着しており、グラウラーと言う専用ボトルを持ってブルワリーに訪れビールを持って帰る人も多い。
ポートランド同様、湘南の鎌倉も「自然と古都」という土地柄、環境や美意識の高い人も多い街だ。
2019年11月に鎌倉は御成商店街に量り売りのできる酒屋「VANAVASA KAMAKURA」がオープンした。
VANAVASAとはサンスクリット語で『自然に生きる』と言う意味を込めている。今その名の通り自然とクラフトビールとグラウラーが歩き出している。
ちょうどコロナウィルスが広まったこの時期ではあったが、同時に自宅で過ごす人が多くなりグラウラー需要は高まった。
外食ができなくても自宅で美味しいものを食べたい!そんな思いの人が増え、グラウラーとクラフトビールのテイクアウトセットは今、世の中にじわじわと定着している。
VANAVASAとDRINKTANKS
VANAVASAのオーナー井伊乃士さんは16歳でサーフィンを始め鵠沼でサーフィンに没頭していた。
大学時代は三宿にある「SUBURB」と言うサーフショップとバーが併設したお店で働いていた。今となってはサーフカルチャーの駆け出しのようなかっこいいお店だったと言う。
ここで色々な方との出会いがあり、大学卒業してからオーストラリアとインドネシアに旅に出た。
帰国後、証券会社に就職、その後某サングラスブランドにて、サングラスやゴーグルのプロダクトチームを経て、独立。
アウトドアブランドのディストリービューションと言う思いを胸に、アメリカのアウトドアのトレードショーにてブランドを探しに出る。
そこで日本にはまだ入ってきていないグラウラー「DRINKTANKS」に出会う。DRINKTANKSはオレゴン州のベンドに本拠地がある。
ベンドは人口あたりのクラフトビールのブルワリーが多く、キャンピングカーが走り回り、スノースポーツ、フィッシュングなどアウトドアが盛んな街として知られる。
最初にDRINKTANKSに声をかけた時、実績もなく全く相手してもらえなかったが、鎌倉とベンドをお互いが行き来するような関係を築き、ディストリービューションを任される様になった。
そもそもアメリカではグラウラーは車社会なので需要があったが、日本にはまだその文化が定着しておらず、クラフトビールの量り売りのお店をその文化が日本にも根付くのではないかと考えた。井伊さんは長年住んでいた鎌倉に待望のお店をオープン。
それから数ヶ月後、コロナウィルスが世界を襲うことになる。オープンして間も無く世界に広がったウィルスにより、日本の飲食店は危機に陥った。大手フードチェーンは次々に閉店。鎌倉も一年中観光客で賑わいを見せる土地柄ではあるが、見事にゴーストタウン化した。
飲食店はどこもデリバリーを始め、せめて自宅で美味しいものを食べたい!と願う人口が増え、鎌倉でその需要が高まった。飲食店だけでなく酒屋もその危機に見舞われていた。
飲食店が開かなければお酒も卸せない。クラフトビールの生樽の賞味期限は、他のビールよりも短い。そんな中VANAVASAがクラフトビールの量り売りを始めたことで、グラウラーが認知されるようになり。酒販免許の緩和政策も出て他の飲食店もビールの量り売りやボトル販売が一時期できるようになった。
そのおかげという事もあり、グラウラーは更に売れ行き好調となり2020年5月にはグラウラー売り切れが続きオレゴン州からの入荷待ちが続いた。
井伊さんが目をつけた「グラウラー」は誰もが予期せぬ出来事で、その人気を高め日本へ新たな文化が定着した。
井伊さんがディストリビューターをしているDRINKTANKSは唯一、パーソナルビアサーバーに変える事ができるグラウラー。
ボディは高質な18/8プレミアムステンレススチール製、真空断熱ダブルウォール構造で、45時間の保冷、20時間の保温ができる。
上蓋を屈強なダブルベイルで締めることでしっかりと炭酸を逃がさない。持ち運び最適な頑丈なハンドル付き。
オプションのケグキャップを装着すれば、お店のように泡の出てくる美味しいビールが飲める。
容器の容量は32oz,64oz,128ozと3タイプあり、用途によって使い分けることができる。
ビール好きにとってのDRINKTANKSの機能は最高に抜群だ。(CRAFT GROWLER/ 32oz ¥12,500+TAX, 64oz ¥16,500+TAX, 128oz ¥22,500+TAX)
DRINKTANKSは『Built for Beer』を合言葉に本当にクラフトビールが好きで、ローカルなコミュニティと繋がりをもち、ものづくりには大切な「心が」のある熱いブランドだ。
クラフトビール+ギャラリーの最高なコンビネーション!
VANAVASAのビールのラインナップはもちろんのこと、併設しているギャラリーも魅力の一つ。
グラウラーのディストリービューターをしているので、ボトルショップ+アウトドアショップをやりたいと思っていた井伊さんの周りには、
アーティストやブランドを持っている友人が多く、いつかみんなの発表する場を作りたいと思っていた。
ビールのラインナップもギャラリーのラインナップも「いつも違う物を置いてお客様に楽しんでもらいたい。自分が楽しみたい?」が故にそういうコンセプトになったとか!笑
ギャラリーの展示のラインナップも豊富で地元のアーティストの展示、アパレルpop up、季節に合ったpop upなど
ビールを飲みながら毎月変わるギャラリーを観に来るお客様も多く、ついつい購入に至ってしまうほど魅力的なものばかり。
店内は立ち飲みカウンターと外ベンチのみのコンパクトな空間。これがまた魅力の一つでもある。
5人入ったらぎゅうぎゅうな感じが立ち飲みの良さでもある。店内はコンクリート打ちっぱなしと木でスタイリッシュな内装。
鎌倉らしい和モダンなおしゃれな雰囲気は井伊さんのセンスが光る。
クラフトビールの魅力
VANAVASAには目まぐるしくビールが入荷してくる。常時100種類くらいのラインナップは非常に興味深いものばかり。
アメリカ・カナダ・ヨーロッパ・日本のビールが中心。
タップは常時3~4種類とコンブチャのラインナップ。こちらも週ごとに内容は入れ替わるので中々飲むことのできない珍しいタップもあり一期一会も多い。ボトルのジャケットもおしゃれなデザインが多く、ギフトに選びにくる方も多い。
暑い夏はライトな喉越しのラガーや、酸味が美味しいサワーが人気。
寒い冬はしっかりとしたコクのあるポーターやスタウトをゆっくり暖を取りながら飲む。
1年中永遠の人気を誇るI P Aはホップによってもその風味が変化する。フレッシュなホップはボトルを開けた瞬間から堪らなく美味しい。
クラフトビールはゆっくりと時間をかけてその味わいを堪能する。季節によって飲むテイストも変えるのも楽しみの一つ。
それを楽しみに毎週来る常連客も多い。
グラウラーのボトルを持ってくる方は、友人宅へのホームパーティーやB B Q、トレッキングの方など使い方は様々。
「色々なカルチャーが交差する偏りのない場にしたくて、子供から(酒屋だけど 笑)年配の方、観光客や地元の人々、色々な人に来てもらいたい。」と井伊さんは言う。
2021年11月1日 2周年に向けて待望のオリジナルビールをリリースした。地元で人気のブルワリーヨロッコとのオリジナルコラボレーションビール。
お味はチポトレを漬け込んだペールエール、スタッフ全員で醸造を手伝わせてもらい、ハラペーニョは長野に住む友人から収穫し燻製に。
DRINKTANKS セッショングラウラーのデザインとバナバサオリジナルビールはイラストレーター花井祐介さんとのコラボレーション、見事な早さで売り切れ!色々な人が携わったスペシャルなビールを作ることができ、井伊さんご満悦。
(SESSION GROWLER /32oz ¥5,900+TAX, 64oz ¥8,400+TAX)
クラフトビール好きの方にはたまらない毎週通いたくなるお店です!名物店主に会いに是非一度お尋ねください。
井伊乃士
1976年生まれ 東京都出身 鎌倉市在住
ルーツは奄美大島にもあり、お顔立ちは島人(島んちゅ)そのもの
10代よりサーフカルチャーにインスパイアされ、世界を巡る
2017年にSUN TRADEING JAPAN INC設立
オレゴンのグラウラーブランド DRINK TANKSのディストリービューターに。
2019年に鎌倉御成商店街に念願のボトルショップ「VANAVASA」をオープン
大のアウトドア好き。サーフィン、スノーボード、B B Qとクラフトビールをこよなく愛する店主
VANAVASA BEER+GALLERY
Address 神奈川県鎌倉市御成町2-9-1B
Open 12:00-20:00 (Sunday 12:00-18:00)
Close 年末年始